「帰るまでが遠足です」。このような気の緩みを諌める文言の背景となっている「テンション・リダクション効果」について解説。
ぜひ、最後までお読みください。
テンション・リダクション効果とは?
購入の決断や困難な目標を達成などで、緊張が緩むと注意力が散漫し、無防備な状態になる心理効果。
テンションは緊張や不安。リダクションは減少、低下を意味します。
「これにします」
「ありがとうございます。あわせてこちらの商品もいかがですか」
定型句が上記。購入を検討している人に関連商品を勧める「クロスセル」と呼ばれる手法です。
商品を買うか、悩んだ状態(緊張状態)から購入の宣言をすることで緊張から解放される。
結果、注意力が散漫になり、勧誘に対して無防備になりやすい。
その他にECサイトのリコメンド(おすすめ)機能も、テンション・リダクション効果を利用しています。
- ハンバーガーとポテト
- ラーメンと半チャーハン
- アウターと小物
具体的な商品例が上記。
テンション・リダクション効果は、2つの商品に関連性があり、価格差があるほど効果が高い。
「後々必要になりそう」という心理を利用しています。
【テンション・リダクション効果】まとめ
テンション・リダクション効果は、気の緩みを巧妙についてくる。
そして掛け合わせとして別の心理効果である、アンカリング効果で後から勧められる商品が「より安い」と感じてしまう。
またバンドワゴン効果で「皆が買っているから必要そう」と感じてしまう。以上の2つがある。
ただ、セットで勧められる商品は熟慮を重ねていない、衝動的なもの。
「後々何で買ったのか」「他に良いものがあった」となる可能性が高い。
なので、一旦本来の目的と照らし合わせ、「一旦保留にする」など時間的空白を作りましょう。
では、また。