- 「〇〇すべき」と迫ってくる
- 「〇〇は〇〇すべき」とマイルールが強固
- 「〇〇したから〇〇が返ってこないのはおかしい」と思い込む
上記のような人に見られる「べき思考」について解説。
対策とあわせて、ぜひ最後までお読みだくさい。
べき思考とは?
「〜すべき(でない)」という考えで、自分で自分を縛ったり、相手を批判したりする傾向。
- 「ああすべき(ではない)」
- 「こうすべき(ではない)」
- 「そうするべき(ではない)」
例えば、上記。責任感が強い人や、良くも悪くも頑固な人によく見られる思考です。
- 自分に過度のプレッシャーを与えている
- 他人にも高いハードルを課すことがあり、ストレスが溜まりやすい
- 自分が本当にしたいことが見えにくくなる
そして、主なデメリットは上記。
「すべき思考」は、自分に向くと罪悪感や自責感、他人に向くと怒りや葛藤、ストレスの原因になります。
そもそも物事には、多面的なところがある以上、1つのルールに縛られるのは、「極端な考え方のクセ」といえるでしょう。
【べき思考】対策
対策として考えられるのは、以下の3つ。
- 自動思考を書き出す
- 反事実的思考をする
- 頭で判断しない
順番に見ていきます。
自動思考を書き出す
自動思考とは?
とっさに思い浮かぶ考え方や思いつき
- (挙動不審な人を見て)やばい
- (無視されて)嫌われている
- (相手の行動を見て)〇〇な人
例えば、上記。
自分が「〇〇すべき」と思っている出来事において、どんな自動思考が思い浮かぶか、書き出します。
反事実的思考をする
反事実的思考とは?
自分の異なる決定から、実際の事実とは違う別の過程や結果、代替案を想像すること。
一言でいえば、違う意見を考えることです。
- なぜ「〇〇すべき」と言えるのか(根拠)
- 自分が「〇〇すべき」と思ったのは、どういう経緯からか
- 「〇〇すべき」をしていない人はいないか
例えば、上記。
ある家事をしなければならないとして、その家事を手放している人のYouTubeを見るのも1つの手でしょう。
そして理解して欲しいのは、「どうしても理解できない他人は存在する」という前提。
自分で納得できる理由が、どんなに考えてもないこともあります。
そのときは、自分のコントロール可能な範囲で、自身の行動を振り返ったり、他人に協力を仰ぐようにするといいでしょう。
頭で判断しない
頭であれこれ考える前に、「まずやってみる」というクセをつける方法です。
「〇〇すべき」は自分で自分を縛るルールなので、反対の行動で、自分の考え方が変わる可能性があります。
直感的にリスクが低い、またはリカバリー可能な範囲から、まずは小さく始めてみるといいでしょう。
【べき思考】まとめ
対策で述べてきた手法は、「適応的思考」に導くためでもあります。
適応的思考とは?
悪い面は事実として自覚しながらも、ポジティブな面も考えること。
一言でいえば、バランスの取れた考え方をすることです。
「べき思考」は、その行動以外の選択肢がなく、そうならなかったときのリカバリーがありません。
大切なのは、「べき思考」は間違いでもないが、絶対的なものでもないと、強く認識すること。
それを自覚した上で、主体的に情報を集め、熟慮した結果を自分のマイルールにすると良いでしょう。
認知の歪みは、「べき思考」の他にも多くの項目があります。ぜひ、以下の記事も参考にしてみてください。
では、また。