ファンやサポーターが過剰に熱くなる理由、「内集団バイアス」について解説。
対策と併せて、ぜひ最後までお読みください。
内集団バイアスとは?
自分の所属する集団(内集団)のメンバーを、それ以外の集団(外集団)より肯定的に評価したり、好意的に感じたりする心理傾向。
- 国別
- 出身学校別
- 部活・サークル別
- 年代別
- 出身地別
例えば、上記。
内集団に親愛が湧くのは自然ですが、それが贔屓となると問題です。
内集団バイアスが強まると、内集団を過剰に持ち上げ、外集団への偏見・差別につながっていきます。
この際、外集団は「均一的な思考」を持つとして、杓子定規的な判断をしてしまう傾向にあり、これを「外集団同質性バイアス」と呼びます。
- 過去に所属していた
- 正式には加入していない(所属していたと感じる)
- 内集団を贔屓をしても、ほとんど意味がない
- 無作為に分類された
上記のような特殊な状況下でも、内集団バイアスが出るケースがあります。
【内集団バイアス】対策
内集団は競争意識を高め、生産性を上げるというメリットはあります。
しかしながら、内集団を贔屓しては、現状把握や意思決定を誤る可能性が高いといえるでしょう。
対策は以下の4つになります。
グループをまとめる
敵対する集団を統合して、内集団にする。
協力させる
お互いに協力しなければ、解決できない問題をつくる。対立しては、課題を達成できません。
内集団の利益を優先する
内集団バイアスと、強い関連性があるのが利害関係です。
パイを奪い合うのではなく、いかにパイを増やすかを考えさせます。
集団単位から個人単位へと目を向ける
その集団を構成する1人1人にも同じ感情があり、価値基準で行動していると意識する。
その際は、選択的に相手の情報を取集したり、共通点を探ると良いでしょう。
【内集団バイアス】まとめ
自分の所属する集団に、居心地やアイデンティティを抱くのは自然なこと。
しかしながら、それが過剰に強まり、表立った差別や偏見につながっては問題になる。
どうしても嫌悪感や不快感が湧き上がるのは、避けられない。それでも自分の感情と客観的な判断は切り離しましょう。
いちいち外集団にネガティブな目線を向けていては、内集団への心理的安全性も感じにくくなります。
心の平穏を保つコツが、感情と理性の切り離しです。
では、また。