ついつい目先のゲームやお菓子に手が伸びてしまう。このような先延ばしに潜む「時間割引」について解説。
対策とあわせて、ぜひ最後までお読みください。
時間割引とは?
現在の価値(報酬)がある将来の価値(報酬)よりどれだけ高いと感じるかを時間による割引率で考えること。
人は「今すぐできること」「今すぐもらえるもの」の価値を過大評価する傾向があり、「少し待つ」ことでより大きな利益を得る行動を過小評価してしまう。
今もらえる1万円
来年にもらえる1万円
このとき、多くの人は「今もらえる」方を選択します。しかし今もらえる金額を減らしていくと、来年の選択肢にシフトしていく。
その金額を今回の場合では1万円で割ると、割引率が算出されます。これを金銭だけに限定せず、目標や健康維持などの将来的な価値に応用する。
すると、現在との対比で「そうしたほうがいいのになぜしないのか」、人の不合理な行動を説明する1つの概念となります。
- お酒は適量がいいのに、そうしない
- タバコは吸わない方がいいのに、そうしない
- 定期的に身体を動かした方がいいのに、そうしない
例えば、上記。
今得られる快楽(効用)を優先し、将来的な価値(健康維持)を低く見積もる。
【時間割引】対処法
小さな締め切りを作っていきます。
- 「この期間くらいなら」と動きやすい
- 達成感を得やすい(回数も多い)
- 習慣化にもつながる
メリットは上記。
「いかに敷居を低くするか」、その環境づくりが重要です。やる気やモチベーションなど自己の要因は最小限にとどめる。
【時間割引】まとめ
今まで述べてきた「時間割引」は今に近いほど価値が重くなる(すぐ欲しいと思う)傾向にあります。
10年後に10万円もらえる
15年後に15万円もらえる
この2つでそこまで重みが変わるでしょうか。
時間割引は遠い未来になればなるほど、価値がなくなるわけではなく、急激に下がっていきます。
どちらの選択肢も「今考えても、魅力的かわからない」なら価値に優越はありません。
問題は今の価値を未来の価値より相対的に高く見積もること。
「本当に今でなくてはならないか」
「今しなくてもいいなら(緊急性がないなら)本当にする意味があるのか」
上記のように問いかけると、自分の課題が見えてきます。
では、また。