モノを購入する際、限定性や希少性を優先する。または「期間限定」「数量限定」に弱い。
こんな人に潜む「スノッブ効果」について解説。
意味、似た用語、理由について解説。ぜひ、最後までお読みください。
スノッブ効果とは?
ある消費財の需要が、他の人も同じ商品を消費している(あるいは他の人がその商品の消費を増やしている)という事実で、どの程度減少するかを示すもの。
もう少し、噛み砕くと他人の消費(サービス・モノ)が増えるほど、「被りたくない」と個人の購買意欲・需要が減少する心理効果です。
アメリカの経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインによる論文『消費者需要理論におけるバンドワゴン効果、スノッブ効果、およびヴェブレン効果』で提唱されました。
- 数量限定
- 期間限定
- 会員限定
- 年収〇〇万以上
- 土産物
広告などの表記として用いられるのは、上記。
限定性をつけるには、個数や期間、属性(年齢、性別)を制限します。
【スノッブ効果】関連する心理効果
関連のある心理効果は以下の2つ。
バンドワゴン効果
「同じ商品を他の人も消費している」という事実でが、ある商品に対する需要を高めること
ヴェブレン効果
ある商品が低価格ではなく高価格であるため、その商品に対する需要が高まる現象
ヴェブレン効果との違いは難しいですが、他者目線が入っているかどうか。
希少性の裏にも、「こんなものを持っている」という見せびらかしの要素は少なからずあります。
しかし、積極的に他人に見せるかというと違う。「見せびらかし」は優先されません。
【スノッブ効果】理由
他人との「差異をつくりだしたい」という差異化への願望が主な理由です。
- 人々が排他的でありたい
- 他とは違う存在でありたい
- 「共通の群れ」から自分たちを切り離したい
例えば、上記の願望。
我々は、個性的な衣服、食品、自動車、家など、何らかの形で自分を大勢の人間から引き離そうとします。
そして自分の威信、尊厳、社会的地位を高めると個人が考えるものを購入することで、排他性を確保します。
その際に、限定性や希少性が価値を持ちますが、それは「多くの人に受け入れられている」ものでなくてもかまいません。
言い換えれば、一目で入手困難と人に示さなくても自分が満足していればいい。
【スノッブ効果】まとめ
スノッブ効果とは、他人の消費(サービス・モノ)が増えるほど、「被りたくない」と個人の購買意欲・需要が減少する心理効果。
我々は、内面を一見しただけではわからない以上、外見で判断する必要が少しでもあります。
その外見を取り繕う持ち物で「他人と区別される」「自分を表現してしまう」のは避けられない。
ただ希少性や「人と被りたくない」と自分ではなく他人の視線を優先しては、モノの購入において後悔する余地を残します。
私は、あくまで機能的に使えるものを優先するとします。
では、また。