相手のちょっとしたことは褒め、自分の行いは卑下する。
そのような人に見られる「拡大解釈・過小評価」について解説。
対策とあわせて、ぜひ最後までお読みください。
拡大解釈・過小評価とは?
失敗や短所は実際よりも大きく考え、逆に成功や長所は小さく見積もる傾向。
拡大解釈は、「〇〇すらできないなんて」。過小評価は、「〇〇くらい誰でもできる」という形をとるのが一般的。
ネガティブ→最悪な事態を想定する
ポジティブ→人ができる最低ラインと想定する
一番のデメリットは、他人を僻みやすくなる点。他人のちょっとした美点も大きく見え、そして自分の美点は、小さくする。
他者に視線が向きやすくなるのは、当然の帰結かもしれません。そして、自分の無力感に苛まれ、物事がおぼつかなくなる可能性もあります。
【拡大解釈・過小評価】対策
対策として考えられるのは以下の3つ。
- 外在化する
- 反事実的思考をする
- 人に相談する
順番に見ていきます。
外在化する
外在化とは?
心の問題を外に出すことで、自分から切り離し、客観視する技法。
基本的には、紙に書き出していきます。
「〇〇できる(相手)のはすごい」
「自分には〇〇しかできない」
ここでは、上記が対象です。
反事実的思考をする
反事実的思考とは?
自分の異なる決定から、実際の事実とは違う別の過程や結果、代替案を想像すること。
一言でいえば、違う選択肢を考えることです。
- 本当にそうか
- 他の考えはないか
- そうならない可能性はないか
外在化で書き出した内容に、上記のように疑問を投げかけていきます。
あわせて、情報を集めていく(できれば、反対意見)と効果が高まるでしょう。
人に相談する
上2つをしても、自分の信念や価値観が大きく変わらない場合(要するに1人ではわからないとき)は別の視点を入れましょう。
自分の考えを相対化し、「そういう考え方」もあるのかと気づく。相談してみたら、あっさり解決するかもしれません。
1人で考え抜いたからこそ、相手も状況を把握しやすくなるでしょう。
【拡大解釈・過小評価】まとめ
自分で当たり前と思うことに、疑いを向けることはまず難しい。
とはいえ、「この考え方や評価は、現実に即しているか」と、日頃から少しでも疑う姿勢をクセづけておく。
そうすると、拡大解釈・過小評価を含め、認知の歪みが減っていくでしょう。何より自分のメンタルケアにもつながっていきます。
ポジティブ思考が一概に良いとはなりませんが、極端にネガティブな場合は効果があります。
以下の記事も本記事のように「認知の歪み」を対象にしています。ぜひ、参考にしてみてください。
では、また。