giveするってことでしょ。それ以外に何かあるの?
こんな疑問に答えます。
「ギブ&テイク」という言葉からもわかるとおり、与えること、そして受け取ることはセットで行われると考えられています。
それに対し、「人に親切をしていれば、周り巡って自分に返ってくる」という言葉もあります。これも真実でしょう。
『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』によれば、ギバーは仕事のパフォーマンスが最も高いか、または最もパフォーマンスが低い。
両極化する2つの傾向があります。
今回の記事では
- ギバーの説明と、他との違い
- ギバーの特徴
- 「お人好し」として、搾取されるギバーとは?
- ギバーとして成功するために
以上について解説します。
なぜ、ギバーに成功者が多いのか?
ぜひ、最後までお読みください。
ギバーと他との違い
ギバーを一言でいうと、常に受け取るよりも与える人になります。
また対の概念で、「受け取る人」はテイカーと呼び、そのバランスをとる人がマッチャーと呼ばれます。
- ギバー:与える人
- テイカー:受け取る人
- マッチャー:バランスをとる人
「何かをされたらお返しをする」
この根強い風習からも分かる通り、日本人にはマッチャーが多いです。
そこで、何もお返しをしなかったり、貰うだけ貰う人はテイカー。
自分が何もしていなくても、贈り物をしてくれる人はギバー。
単純に考えるのであれば、この法則が成り立ちます。
ギバーの特徴
一言でまとめると他人を中心に考え、相手が何を求めているかに注意を払う。
それ以外に、ギバーの特徴は以下の3つです。
- 時間に鷹揚な人
- 気遣いができる、親切である
- 他人に頼ることをいとわない
順番に見ていきます。
時間に鷹揚な人
鷹揚とは小さなことにこだわらず、ゆったりとしているさま。
「与える人が成功する」というロジックは現象として起きるまでに非常に時間がかかります。
ギブのあとのテイクはいつ返ってくるかわかりません。
見返りに即効性や確実性を求める人はギバーに向いていないでしょう。
根底にあるのは
- ギブ&テイクの関係を相手の利益となるようにもっていき、
受けとる以上に与えようとする。 - 損得勘定の「記録」ではなく、助けてもらった「記憶」を重んじる
- 損得抜きで知識やスキルを教えることで、組織に還元する
自分とつながっている人たちの生活をちょっとでもよくしたいという思いです。
気遣いができる、親切である
親切をすることで、その人々にギバーとして行動していくように背中を押しています。
人間関係を「得をするのは誰か」、「価値は交換するもの」といった考えではなく、全ての人のために価値を生み出す道具であるべきと捉えます。
5分間もあればできる親切なら誰にでも喜んですべきである。
パイ(総額)そのものを大きくして、人から受け取ることより、人が何を必要としているかを気遣います。
他人に頼ることをいとわない
ギバーは頼り合うこと=弱さとは考えていません。
頼り合うことは強さの源であり、多くの人々の個々のスキルよりも大きな利益のために活用する手段であると考えています。
また組織(会社や仲間)を守ることを第一に考えるので、進んで失敗を認め、柔軟に意思決定します。
長い目で見てよりよい選択をするためなら、さしあたって自分のプライドや評判が打撃を受けてもかまいません。
結果的に
- 他人の専門知識を柔軟に受け入れる
- 質問を多くすることで、相手側の視点を理解できる
- 弱みを出せるので、聞き手と心を通じ合わせることができる
このようなメリットがあります。
ギバーの特徴を詳しくは知りたい方は、こちらの「note」をご参照ください。
搾取されるギバーとは?
冒頭に述べましたが、ギバーには人生において成功パターンと失敗パターンがあります。
ここでいう失敗は身体を壊す、評価や生産性を落とすこと。
テイカーにいいように搾取されないためにも、特徴を抑えましょう。
失敗するギバーは
- 病的までに他人に尽くす
- 助けを求められたタイミングでその都度与えようとする
- 自分の関心ではなく、義務感から多くのエネルギーを分散する
- 助けに居心地の悪さを感じる
以上を傾向として持ちます。
総じて、気前よく自分の時間を割いて、相手の要望を満たそうとすることに問題がある。
結果的に、与えることで自分にもたらされる影響を前向きに認められない傾向にあります。
ギバーとして成功するために
それでは、ギバーとして成功するためにはどうすればいいのでしょう。
結論からいうと、他者指向性を持つということになります。
他者指向性
受け取るより多くを与えても、決して自分の利益は見失わず、それを指針に「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」を決めること
他者重視ではなく、利己的でもあるということですね。
確かに自分のことを顧みず、自己犠牲の精神で与えれば、いつかは疲弊します。
助けられた実感がなければ、助けることもしないでしょう。
自分自身のことを思いやりながらも、与えることができれば、心身の健康を犠牲にすることはなくなくなります。
自分に与えるために
「自分にとって意義のあることをする」
「自分が楽しめることをする」
この2つの姿勢は絶対に持つ必要があります。
それと同時に、人を助けるときは義務感からだけではなく、喜びと目的意識から自分のエネルギーと時間を与えるようにしましょう。
「より多く与える」ことを意識しよう
【ギバー】まとめ
ギバーの説明と特徴、成功するギバーと失敗するギバーについて解説してきました。
軽くまとめると
記事のまとめ
ギバーとは与える人
ギバーの特徴は他人を中心に考え、相手が何を求めているかに注意を払う
失敗するギバーは気前よく自分の時間を割いて、相手の要望を満たそうとする
成功するギバーは他者指向性を持つ
ギバーとして振る舞うことでもっと大きな成功や豊かな人生、より鮮やかな時間が手に入るのかは、はっきりいってわかりません。
それでも、自分はそれだけの価値があると思っています。
テイカーとして、自分の損得勘定を常に考えることもいいでしょう。(自分もかつてはそうであり、今もその傾向はあります。)
それでも、ギバーとして振る舞うことを少しでも意識してみてはいかがでしょうか。
『GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代』では、より詳しく「ギブ&テイク」の関係性や成功するギバーについて豊富な事例とデータに基づいて解説しています。
この記事を読んで少しでも興味が湧けば、ぜひ1度手に取ってみることをおすすめします。
では、また。