「あの人は〇〇」
「まあ、こうゆうものだから」
一言でまとめたり、判断をショートカットしたりする傾向にある人に見られる「レッテル貼り」について解説。
対策とあわせて、ぜひ最後までご覧ください。
レッテル貼りとは?
人や物事を、1つの印象的な特徴や行為から型に固定化すること。
「〇〇さんは〇〇」「〇〇はこういったもの」という形が一般的。
自分の考えや思いを否定しないために行われる思考過程です。
事実を歪め、適切な判断ができなくなる
思考の多様性が失われる
デメリットは以上の2点に集約されます。
人や物事は多面的かつ多様性があるものなので、型に収めようとする時点で、思考に歪みが生じます。
【レッテル貼り】対策
自分が貼ってしまう場合
他人に貼られた場合
以上の2つの場面において、それぞれ見ていきます。
自分が貼ってしまう場合
感情と判断を区別する
どういうことかというと、「〇〇と思った」と「〇〇と判断した」を分けて考えます。
「〇〇と思った」は、どうしようもありません。自動思考(とっさに浮かんだ考えや思い)といい、反射的に起こる。
ただそこから頭で判断するときに、タイムラグが生じます。
そこで「〇〇と思った」は思っただけで、事実ではないと意識づけをする。
そうすると、判断に時間的な余裕が生まれ、様々な可能性を検索できます。
認知の歪みを矯正する手法である、認知行動療法では「〜と思った」法として活用されています。
他人に貼られた場合
他人の思考や推論には、直接的にアプローチできないので、まず「自分がどうするか」を考えることが前提。
ただ「〇〇な人と思われたい」を目的をすると他人を基準として、ストレスも溜まりやすく、また空回りすることも多い。
なので、粛々と自分の将来や目標に向けた行動をして、「〇〇も〇〇な面がある」と普通なら判断されるような実績を積み上げていく。
レッテルを剥がすことに、時間がかかる点はしょうがなく、結局は真面目にやるしかないのが難しい。
【レッテル貼り】まとめ
レッテル貼りは、ヒューリスティックと呼ばれる直感的な判断の1種です。
これは素早い判断に使える一方、複雑な思考をしていないので、ある程度の正解しか出せません。
これはトレードオフの関係なので、レッテル貼りも有用な面は必ずあります。ただそれだけでは、様々な可能性を模索できず、弊害になる。
要は使い分けの問題で、真の問題は「この問題は、深く考えるべきか」という点。
その判断を磨くためには、「この問題の重要度はどのくらいか」を習慣的に点数化しておくといいでしょう。
認知の歪みは、1つにとどまらず、複数の項目が複雑に絡みます。ぜひ、以下の記事も参考にしてみてください。
では、また。