「こういう現象があるんだけど、何ていう名前だったかな」。
このようなことを多数引き起こす原因となっている「グーグル効果」について簡潔に解説。
代表の研究との理解も含めて、ぜひ、最後までお読みください。
グーグル効果とは?
インターネットの検索エンジンを利用して、容易に得ることのできる情報は忘れやすいこと。
- 自分のを除いて電話番号は、スマホに記録されているため、覚えていない
- 検索すればすぐわかるから、固有名詞を覚えようとしない
- メモに慣れて、買い物リストが記憶できない
例えば、上記。
インターネット上に情報があるなら、わざわざ自分で記憶せずに済ませる。
そして、「どこにその情報があるか」「どのようにアクセスすればよいか」を知れば良いと判断する傾向がある。
反面、自分が記憶している事柄は、「どこでそれを知ったか」を忘れやすい。
【グーグル効果】研究
「グーグル効果」という単語の命名がされた研究があります。
Googleが記憶に与える影響:情報がすぐ手に入ることの認知的影響
研究の目的は大きく分けて2つ。
検索エンジンやデータベースなどにオンラインでアクセスすること自体が、主要な交換記憶(誰が何を知るかの認識)のソースになるかどうか。
インターネットが、情報取得の必要性から呼び起こされる外部記憶のシステムになっているか。
論文内の4つの研究結果によると、難しい問題に直面したとき、人はコンピュータ(ネット検索)について考えるようになる。
また、将来的に情報にアクセスできるようになると予想すると、情報そのものを思い出す確率が低くなり、代わりに「どこにアクセスするか」についての記憶が強化されることが示唆されている。
私たちは、家族や職場で「誰が何を知っているか」を交換記憶を通じて学んでいます。
同様にコンピュータが何を知り、いつ自分がコンピュータベースのどこに情報を保存したかに注意を払うべきかを学びつつある。
【グーグル効果】まとめ
ある一部の記憶を特定の誰かに託す(このことなら〇〇さん)役割がインターネットに変わる。
情報源がわからない、またはアクセス(会うことなど)が困難ならさっさと自分で覚える。
そもそも、「外部装置に保存する」行為自体、人間は紀元前からパピルスと呼ばれる紙にしていたので、長い歴史がある。(問題なし)
問題となるのは、機密性が高かったり、個人情報のようなもの。
日頃から管理を意識しておくのが、ネットリテラシー的にも正しいでしょう。
では、また。