性格診断において、今現在1番信憑性が高いといわれるビッグ・ファイブ理論について詳しく解説。
自己理解はもちろん、ひいては他者理解に役立ちます。
その信憑性はマッチングアプリ「with」やその他職業適正にも用いられるほど。
ぜひ、最後までお読みください。
ビッグ・ファイブ理論とは
ビッグ・ファイブ理論とは、個人の性格が5つの因子の組み合わせで構成されるとする学説。
アメリカの心理学者でオレゴン大学の名誉教授でもあるルイス・R・ゴールドバーグ氏が提唱。現在、性格分析において最も広く用いられています。
- 「Openness(開放性)」
- 「Conscientiousness(誠実性)」
- 「Extraversion(外向性)」
- 「Agreauleness(協調性)」
- 「Neuroticism(神経症的傾向)」
以上の5つの因子があります。それぞれの因子の強弱で、性格や振る舞いに違いが出るとされています。
【ビッグファイブ理論】性格診断の種類
パーソナリティ理論(人格心理学、性格心理学)は大きく2つに分かれます。
性格類型論
性格類型論とは、複数の典型的な性格パターンを作成し、それに個人を当てはめることで、全体像を把握しようとする分析手法。
メリット
直感的に全体像を把握しやすい
デメリット
個々人の性格の微妙な違いを説明できない 累計の中間にいる人が分類できない
性格特性論
性格特性論とは、人の性格は複数の特性(個人の一貫した行動傾向)で構成されているとし、その特性を数値化することで、性格や適性を分析する手法です。
メリット
数値化により項目の強弱がはっきりする 他人と比較しやすい
デメリット
直感的に全体像が掴みにくい
【ビッグファイブ理論】5つの因子の詳細
Openness(開放性)
ここでいう「開放」は知的、美的、文化的な新しい体験に対してのもの。好奇心、想像力、感受性を測定します。
高い人
- 知的好奇心が強い
- 想像力が豊か
- 芸術的な感受性が高い
- 新しいアイデアや行為を好む
低い人
- 保守的
- 好奇心に乏しい
- 慎重に行動したい
- 順序通りに物事を行いたい
Conscientiousness(誠実性)
Conscientiousness(誠実性)は、感情や思考、行動をコントロールする力や、責任感の強さ、良心性、達成力の高さを測定します。
高い人
- 責任感が強い
- 自制心がある
- こだわりが強い
- 完璧主義
- 物事をやり抜くことが多い
低い人
- 直感的に動く
- 柔軟に行動できる
Extraversion(外向性)
Extraversion(外向性)は、社交性や積極性、活動性を測定します。
高い人
- 社交性が高い
- 多人数との関わりを好む
- リスクやスリルを好む
- 外向的、積極的
低い人
- 1人の時間を好む
- 少人数の関わりを好む
- 慎重に、考えて行動する
- 内向的
Agreauleness(協調性)
Agreauleness(協調性)は、利他性、共感力、思いやりを測定します。
高い人
- 親切
- 貢献を重視する
- 対立を避ける
- 他人に意識が向きやすい
低い人
- 他人への関心が低い
- 感情に左右されにくい
- 自分に意識が向きやすい
Neuroticism(神経症的傾向)
Neuroticism(神経症的傾向)は、ネガティブな刺激に対する耐性を測定します。
高い人
- ストレスの影響を受けやすい
- 不安を感じやすく緊張することが多い
- 細かいことに気付きやすい
低い人
- 感情が安定している
- 悩みやストレスを感じることが少ない
【ビッグファイブ理論】まとめ
ビッグファイブは、性格診断において今現在最も信憑性が高く、広く研究されています。
自己理解を深めるには、大きな指針となるでしょう。
ただ、大まかな自分像を掴むにとどめ、何に一番刺激を受けるか。
何が自分にとって嬉しい体験になるのか、それともネガティブな体験になるか。
実生活を通して、バランスを取っていくのが重要です。
5つの項目とそれにまつわる因子に優劣はありません。
結果に一喜一憂せず、その特性を活かせる環境づくりを第一に考えるといいでしょう。
診断には、まず以下のサイトがおすすめです。
https://big5-basic.com/front/index.php?route=common/home
では、また。