感情的なものからきている論拠なのに、事実であるかのように主張する人に見られる「感情的決めつけ」について解説。
対策とあわせてぜひ、最後までお読みください。
感情的決めつけとは?
自分の感情や気分に基づき、物事や現実を判断し、それを客観的事実であると誤認すること。
- 不安に感じたから、失敗する
- 嫌い、不快だから、あの人は悪い人
- やる気がないから、今日は何もできない
例えば、上記。
「〇〇と思った(感じた)から、〇〇は良くない、悪い」という形をとり、基本的には、言い訳の理由として働きます。
感情的に決めつけること自体は、別に問題ないとして、その後の行動が問題になります。
- 物事の対処を誤る(先延ばしや根本的解決にならないなど)
- 決めつけや思い込みで、ネガティブな気分に襲われる
- 独断的な意見を押し付けて関係を悪化させる
主なデメリットは、例えば上記。
【感情的決めつけ】対策
対策として考えられるのは、以下の2つ。
まず動く
適応的思考をする
順番に見ていきます。
まず動く
感情的な決めつけは、どんな形にしろ、その段階では真偽を確認していません。
- 本当に嫌な人か?
- 本当に退屈な作品か?
- 本当に失敗するか?
本当のところがどうかが、確実にわかるわけではありませんが、確認作業は必要でしょう。
そもそも、そんなことを知りたくない(したくない)なら、考えるべき問題ですらないかもしれません。
「人は、感情に突き動かされて行動する」と同じく、行動した結果として、気分が上向きになることも事実です。
やる気を司るドーパミンも、動かなければ放出されないので、その意味でも、「まず動く」ことは重要です。
適応的思考をする
適応的思考とは、一言でいえば、バランスの良い考え方です。
A(ネガティブなこと)は事実だが、B(ポジティブ)はしているという形が一般的。
自分の感情や思い込みに対し、それ自体は事実としながらも、反証を探してバランスをとっていきます。
このような柔軟な考え方をするときは、相手の事情を考えることが役立ちます。
自分とは違い、相手に関する情報はどうしても少なくなることは避けられない。
よって「自分が知らない何かしらの事情があるのではないか」と考えることから始めるとよいでしょう。
結果的に、「相手の真偽を確認する」という行動も誘発されやすくなる。
「相手がなぜそれをしたか」を考えるきっかけとして、以下の記事がおすすめ。
【感情的決めつけ】まとめ
感情というものは、刹那的に出てくるものなので、そこから行動すると、後悔するかもしれない。
ただ感情が湧き上がること、また感情を変えることは出来ません。
よって感情を受け止め、それに対処する方法を磨いていくことに、注力することが得策といえるでしょう。
感情をどこか自分の反応とは、別のものとして考える。そうして距離を置くことで、対処法も見えていきます。
では、また。