物の購入基準が「見せびらかせる」「人に自慢できる」という人に潜むヴェブレン効果について単語の意味を解説。
条件・理由、従来との変化についても解説しています。ぜひ、最後までお読み下さい。
ヴェブレン効果とは?
価格が高いことやハイブランドであるなど、見せびらかす価値が高まるほど、需要が高まる現象。
由来は、アメリカの経済学者ソースティン・ヴェブレンの著書『有閑階級の理論』であり、同国の経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタインの論文にて提唱されました。
ヴェブレン効果は「ハイブランドを所有できる」というステータスを示すことが一般的。
しかし、現代でのSNS上の「映え」「バズ狙い」や同年代の大半は持っているという「ないと恥ずかしい」も当てはまります。
【ヴェブレン効果】条件・理由
条件は、大きく分けて2つ。
希少価値があるものや価格が非常に高いために入手が困難である。
モノ自体の価値が社会的に広く認められている。
誰でもすぐ買えるもの、価値はあるけど一見したのではわからないものは当てはまらない。
他者に自慢したい、注目されたいという自己顕示欲
他人から認められたい、疎外されたくないという承認欲求
理由は以上の2つ。強ければ強いほど、顕示的消費が多くなっていきます。
【ヴェブレン効果】従来との変化
他者に見せびらかすものも、時代と共に変化しています。
従来
視認性のあるブランドロゴや素材(金や宝石)の装飾品
現代
環境に配慮し、上等だからこそ長く使えるもの
デカデカとブランドを掲げたり、ブリンブリン(装飾品を過度に身につける)ものは、逆に「ダサい」と思われてしまう。
特に今の時代は「レンタル」という手法を取れる以上、街中で見かけるものが「その人が本当に所持しているか」はわからない。
ミレニアル世代(1980年〜1995年に誕生)やZ世代(95年以降に誕生)は、どちらかというと物そのものより、ライフスタイルで魅せます。
- サスティナブル
- SDGs
- 再生利用
例えば、上記の商品を購入する。
大量生産・大量消費の構造をとれないため、どうしても単価は高くなりがち。そこに贅沢の要素が出てきます。
このように社会にとって「善い」ことを顕示し、他者の尊敬を集めていく。
これが新しい世代の贅沢の価値基準になっています。
【ヴェブレン効果】まとめ
ヴェブレン効果は、価格が高いことやハイブランドであるなど、見せびらかす価値が高まるほど、需要が高まる現象。
贅沢するにしろ、その購買行動において「他者を優先」しては後悔してしまう可能性がある。当たり前ですが、自分本人が満足していなければなりません。
「使いづらい」「重い」「取り回しが悪い」など、不満点が噴出しては本末転倒。
別段、それを身につけて無理をしてもあまり意味がないなら手放す。
自分はブランド力に頼るより、「なぜそれを買ったか」を語れるこだわりを重視するとします。
では、また。