中野善壽さんの著書
『ぜんぶ、すてれば』
についてご紹介します。

この本でわかること
現代を前向きに、楽しみながら生きるためのヒント
こんな方におすすめ
自分の軸や個を確立したい方
自分の生き方に正直になりたい方
愛社精神を持たない方
この記事では、本の要点や自分が伝えたいと感じたポイントをご紹介します。
ぜひ、最後までお読みください。
この本はどんな本?
中野善壽、七十五歳。 伊勢丹、鈴屋で新規事業の立ち上げと海外進出を成功させる。 その後、台湾へ渡り、大手財閥企業で経営者として活躍。 二〇一一年、寺田倉庫の代表取締役社長兼CEOに就任。 大規模な改革を実施し、老舗の大企業を機動力溢れる組織へと変貌させる。
引用:『ぜんぶ、すてれば』
中野さんの根幹にあるのは「何も持たない」こと。
家や車、時計は持たない。お酒もタバコも嗜まない。
お金も若い頃から、生活に必要な分を除いてすべて寄付。
何も持たないからこそ、 過去に縛られず、未来に悩まず、 今日を大切に生きることができます。
自分の直感を信じ、個に立って生きる
シンプルに立ち戻って、本質を見出すための削ぎ落としに長けている
そんな中野さんの哲学を短い言葉と文章にまとめ、さらに影響を受けた人物のインタビューがまとめられている本になります。
この本の要点
今日を生き、今日できることは、今すぐやる。
今日がすべて。 颯爽と軽やかに、ぜんぶ捨ててみては。
根底にあるのはこの考え。
中野さんが何より伝えたいのは、「今日がすべて」という言葉。
情報が多く、将来や周りの人も気になる時代において、 「今に集中する」のはどんどん難しくなっているのかもしれません。
しかし、事実として、夢中になって楽しむことができるのは今しかない。
確かに味わうことができる今日に集中して精一杯楽しむ。
だからこそ、中野さんは「今日できることは、今日のうちやる。今すぐやる。」
そんな姿勢を持っておられます。
「何から先にやればいいのか」なんて考えなくていい。
思いついた順に、なんでもすぐやれば、後悔することはありません。
以上がこの本の個人的要点です。

この本の紹介ポイント
私がこの記事で、あなたに紹介したいポイントは以下の3つ。
- 準備万端の日は一生来ない
- 極上の遊びは頭の中にある
- 死ぬまで働きたい
順番に紹介します。
準備万端の日は一生来ない
「まだ準備できていない」
そんな言い訳をする人に向けて、中野さんは「そんな日は一生やってこないと思ったほうがいい」と仰っています。
何かを気にするよりも大事にすべきなのは、自分に嘘をついていないか。
「できることは精一杯やってきたか?」と自分に問いかける。
そして嘘がなければ、思い切ればいい。
挑戦に臆している人にとって非常に響くお言葉です。

充実した人生を歩むことができるのではないでしょうか。
極上の遊びは頭の中にある
現実世界で出来上がっているものや既製品では、自分から作り出す自由を奪われる。
中野さんにとって最高の遊びは、「自分の頭の中で心置きなく想像をめぐらせて、自分だけの世界をつくること。」
すべてが用意されたり、正解として教えられるもの。
それを使う満足感もそれはそれでいいですが、余白があって空想が掻き立てられるもの。
こちらも良いものではないでしょうか。
その例として思いついたのが、「エヴァンゲリオン」
本編そのものももちろん面白いですが、考察する余白も作品の魅力です。

死ぬまで働きたい
人生100年時代と年金受給年齢引き上げ。
もはや労働期間が長くなるのは確定しているかもしれません。
そんな中、「死ぬまで働きたい」とこぼす中野さん。
その理由は、自分を保ち、毎日を楽しむため。
誰かに頼らずに仕事が出来る限りは続ける。
公園の掃除などの小さな社会貢献をしていく年寄りはかっこいい。
「自分を保ち、毎日を楽しめる」
そんな仕事を見つけて続けることは難しいかもしれませんが、探求する姿勢は忘れないようにしたいですね。
【ぜんぶ、すてれば】まとめ
以上、中野善壽さんの著書
『ぜんぶ、すてれば』
についてご紹介しました。
今日というこの一瞬を全力で楽しむための「ぜんぶ、すてる」
縛られて、行動できないならば手放す。
強烈な個と軸がなければ難しいかもしれません。
しかし、自分の無力さを自覚し、他人を認めて任す。
それは誰でも出来るのではないのでしょうか。
この本は、今までのあなたの行動や考え方に影響を及ぼします。
特に「何かもやもやしている方」におすすめしたい。
では、また。