本田直之さんの著書
『レバレッジ・リーディング』
についてご紹介します。

この本でわかること
ビジネス書との付き合い方
ビジネスで成功するための、本の活用方法
投資としての読書法
こんな方におすすめ
忙しくて、本を読むヒマがない方
読書の効果を最大限享受したい方
本の知識を生活に活かしたい方
この記事では、本の要点や自分が伝えたいと感じたポイントをご紹介します。
ぜひ、最後までお読みください。
この本はどんな本?
著者の本田直之さんは経営コンサルティング会社を経営し、日米10社のビジネスに資本・経営参加しながら、毎日必ず新しい本を1~4冊読んでいます。
そんな本田さんは子どものころから読書の習慣があったわけではありません。
むしろその反対で、本は嫌いでした。小学校から大学まで、教科書以外の本は自分から進んではほとんど手に取りもしない方。
読書に目覚めたきっかけは大学卒業後、外資系企業に三年勤めた後、MBA(経営学修士)を取得するためにアメリカのビジネススクールに留学したとき。
短期間に大量の課題が出て、大量の本を効率的に読まざるをえなくなった本田さんは、その時の経験、ノウハウに改良を重ね、実際のビジネスに結びつけました。
それが、これから本書で紹介する「多読術(レバレッジ・リーディング)」です。
読書=投資活動とし、読書も戦略を持って実践すれば、リターンを得られるノウハウであると見なしています。
読み方だけでなく
- ビジネス書の効率的な探し方、買い方
- 新聞・雑誌の書評やインターネットの活用法
- 読書後のフォローとそれらから利益を生み出すまでの活用法
以上のことが本では書かれています。
この本は読書家のための本ではありません。教養のための読書や、単に速く読むための方法論を紹介した本とも違います。「ビジネスで成功したい」という目的をはっきりと持った人のための本なのです。
本田直之「レバレッジ・リーディング」
この本の要点
とにかく大事なのは、本から得たノウハウをレバレッジメモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、どんどん実践で活用していくことです。読まなければ始まらないのは無論ですが、読んだだけで実行しなければそれで終わりです。
これは「読書」をする意義としては使い古された文言かもしれません。「知識も使わなければ意味がない」。
知識をビジネスに活かすためにしっかりとメモにまとめ、気に入ったフレーズは繰り返し見直すことで血肉にしていく。
泳ぎ方を知っていても結局は泳がないと、「正しいのか、価値があるのか」は分かりません。
読書で得た知識・経験は結局使わないことには意味がない。どんなに本の分量を増やしても、「読書法」を謳っている本はこの部分が本質です。
以上がこの本の個人的要点です。
この本の紹介ポイント
私がこの記事で、あなたに紹介したいポイントは以下の3つ。
- 良い本は人に贈る
- 読む目的の明確化
- 格安な自己投資
順番に見ていきましょう。
良い本は人に贈る
理由は、共通認識を持つため。
組織やコミュニティで、共通言語や共通認識がないのに、「目標に向かってがんばろう!」と言っても、なかなか難しい。
ところが同じ本を読むと、考え方を共有することができます。
自分はここから組織の上に立つ人でなくても、「お気に入りな本、人に薦めたい本」を持つことで、自分の哲学、人となりを伝えることができる。
お互いにオススメする本を読んで「どんな感性を持っているか」を知れば、理解が容易になるのではないか?と考えました。
読む目的の明確化
なぜ、目的を明確化する必要があるか。理由は
- 重要なところと、そうでないところの見極めがはっきりつくようになる
- 内容をよく吸収できる
- 真似できる点をできるだけ多く見つけることができる
上記の3つ。
あなたはカラーバス効果を知っているでしょうか。
カラーバス効果とは?
特定のものに集中していると、それに付随したものに注意が向きやすくなる現象
これを読書に落とし込むと、読み飛ばしをしていても、大事なところで引っかかる感じがします。

格安な自己投資
たくさんの本を読んで、その中から重要なところだけを何度も読み返す。それだけで他人の経験や知恵を自分のものにできるのですから、こんなに格安な自己投資はありません。
本田直之 「レバレッジ・リーディング」
メモ(本書ではレバレッジ・メモ)をいつも持ち歩いて繰り返し読む。
その内容(考え方や行動習慣)が馴染んで自分自身のものになってくる。
そして、意見を求められたときや判断を迫られたとき、本から学んだことが反射的にパッと出てくるようになります。
自分には合わない、理解できない価値観でも色んな意見を吸収できる。
それがあなたの生き方、判断の助けになるはずです。
【レバレッジ・リーディング】まとめ
以上、本田直之さんの著書
『レバレッジ・リーディング』
についてご紹介しました。
本田さんは目標として1日1冊で年間400冊を挙げていますが、まずは週に1冊ずつからでも、少しずつ、出来る範囲で実践してみてましょう。
コツをつかまないうちから読むのは負担が大きく、読書そのものに嫌気がさす危険があります。
読書習慣のコツは生活のリズムに読書を組み込むことです。本田さんは週間予定表をつくってスケジュールを組み込んでいます。
余っている時間を意識するとなかなか時間がとれないと思いますが、ここで本田さんの強烈な言葉が刺さります。
「本を読む時間がない」これはわたしに言わせれば、まったく逆です。本当は「本を読まないから時間がない」
本田直之 「レバレッジ・リーディング」
本を書いた人が何年も何十年もかけて体得したノウハウを、わずか一冊の本を読むだけで手に入れることができる。
そのうえで自分なりの工夫を加えれば、早く、少ない労力で、成功にたどり着ける。その結果、時間の余裕が生まれるというわけです。
せっかく本にうまいやり方が書いてあるにもかかわらず、自分1人で1から試行錯誤しながら、何もかもやろうとする。
結果要領がよくないことになります。
本田さんの言葉を信じてみて、「本の週1冊生活」を始めてみてはどうでしょうか。
では、また。